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2011.03.15

東北地方太平洋沖地震被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
TVやインターネットを通じて、目を疑うような情報が入ってきています。
6年前の福岡で起こった地震も大変でしたが、今回はその規模を遥かに超える状況です。
1日でも早い復興、犠牲の方がこれ以上でないことを願うだけです。

実は、地震発生後の翌日は金沢へ行く予定にしていました。
ただし、このような状況下で行くことの意味を考え、やはり自粛する事にしました。
しかし、私たちに出来ることは何かと考え、心の落ち着く場所へ、そして祈りを
捧げる為、10年以上ぶりに太宰府へと向かいました。
そして、太宰府天満宮ではイギリスの若手コンセプチュアルアーティストである
ライアン・ガンダー展「you have my word」が行われています。
ガンダーの作品は、アート・デザイン・ 建築など、どれもが日常的に目のするもの
を素材としながらも、見る人を普遍的、抽象的な世界へと誘い込んでいきます。
新作7点が、企画展示室と境内に展示してあります。

そして最も印象深い作品。
Really shiny stuff that doesn't mean anything
「本当の力は目に見えない」
[磁石にによって集められ固まりとなった金属片から作られた球体。
エネルギーがエネルギーを呼びこんで次第に一つの固まりになる、
ビックバンのような宇宙的イメージをも連想させる本作品は、見る
人にスケールに対する意識の拡張を感じさせる。1つの球にまとめ
あげているもの、すなわち磁力に象徴されるエネルギーは、本作品
の真の主題であるにもかかわらず、目には見えないのである]

きっと私たち人間も目には見えないがこの作品のようにエネルギーに
満ちていると信じたい。そして、この作品を今見た事に意味があるのだと思う。
ガンダーの作品は、目立たない場所にありますが、その意味を紐解くと
人間にとって大切なことを表現しているように思えました。
まだ、連絡が取れていない親愛なる方の無事を心よりお祈りしています。

*2011年3月18日(金)に予定させていました 「食卓を囲む 声と音」は
 諸事情により中止となりました。

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