アンナ・カリーナ時代

2010.08.21

やっぱり映画はすきだ。
忘れられない 忘れてはいけない映画がある。
その中でもヌーベル・ヴァーグ時代の映画は私にとっては特別なものだ。
最近では「アニエスの浜辺」で懐かしさを噛み締めた方もたくさんいるので
ないでしょうか。そして天神東宝の 午前10時の映画祭 で上映された
トリュフォーの「映画に愛をこめて アメリカの夜」こっそり観に行ったが
まわりはかなり年配の方ばかりでした。。
この時代の映画はもっと語られていいはずなのに。
そして久しぶりに読みたい本に出会った。
「ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代」山田宏一
どちらかというと トリュフォー派なのですが、山田宏一さんの書く映画論は
とても好きだ。今回の 「ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代」 は
1968年の五月革命 以前と以後 ラジカルに「変革」「変貌」に向かい
「感情の映画」から「思想の映画」への疾走 そして アンナ・カリーナ との愛の物語。
まさに「新しい波」の渦中で映画とともに生きてきた山田宏一さん
だから書ける内容です。少し前、出版記念の写真展が東京のギャラリーメスタージャ
であっていたようです。貴重な写真。これは見に行きたかった。
そして山田宏一さんの本の中では「友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌」は
特に好きだ。読み終えたときには泣きたくなってしまう。そう ただの映画論ではない。

「友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌」のあとがき。小西康陽さん
「そしてもし愛が世界の中心であるならば、まさしく愛の映画が生まれたのである」
という文章が、僕はどうしようもなく好きなのだ。もし愛が世界の中心であるならば
という部分が。

*トリュフォーの作品の中に「ドワネル」ものと呼ばれるシリーズがある。
 この「ドワネル」演じる ジャン=ピエール・レオは私が一番好きな俳優です。
 もし男の子が生まれたら「レオ」くんとつける予定だったくらいに。
 そして少し前、東京の友人が「doinel」(ドワネル)というワインと
 雑貨のお店をオープンしました。
 まだ私は行けてないのですがとても素敵なお店だと聞いています。
 東京に行く際は必ず行きたいお店です。

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