「たかが映画じゃないか」

2010.06.16

先日こんな情報を聞いた「天神東宝で昔の映画を朝だけ上映しているらしい」
そんな事が行われているとは全く知らなかった。「午前10時の映画祭」
と題し 結構な名作が上映されていた。名作といえば的な 「カサブランカ」
だったり「 2001年宇宙の旅」から「眺めのいい部屋」 など・・
19日からはなんと「映画に愛をこめて アメリカの夜」トリュフォーです!
(これは行かなくては!)
他にも「北北西に進路を取れ」「太陽がいっぱい」「男と女」 etc・・

初めて映画を映画館で観たのは多分「銀河鉄道999」だったと思う。
いつから映画を観るのが好きになったのかは全く覚えてない。
ちょうど10代の終わりから20代にかけて年上の人と話す機会が増えた。
その当時の影響はかなりある。音楽を楽しみ、フランス映画を知った。
そして ジャン・ピエール=レオ に夢中になった。
大げさではなく私にとって映画を観るという時間はなくてはならないものとなった。
そしてその時の精神状態によって映画も大きく変わる。
「母なる証明」を観た。ボン・ジュノ監督 
(他は「TOKYO!」しか観ていないがこの「TOKYO!」の中では1番好きだ)
オープニングからやられてしまった。素晴らしい映像。
狂気を感じされる母親役の(キム・ヘジャ)障害のある息子(ウォン・ビン)
息子は女子高校生殺人事件の容疑者として逮捕され、母は事態を受け入れない。
無実を信じて、雲に覆われた町や土砂降りの通りをひたすら歩く。
記憶という迷宮。「パポ(馬鹿)」という言葉 少女の鼻血 太腿の
内側に刺される鍼。そして「母」には名前がない。抽象的な「母」として存在。

映画館で観たいと思った。
自宅のビデオを整理する。私の名作がたくさんある。
しかし観たくても現在の我が家にはビデオを観れる環境がない。
やはり映画は映画館で観た方がいいということだ。

share patina

note

Recent Entry Monthly Archive
Our Friends Follow Patina

Page Top